北京にある世界最大の宮殿「故宮博物院(紫禁城)」の単霽翔・院長によると、同博物院は24日より、メディアやボランティア、故宮をよく知る市民などを招き、オフシーズン(11月-3月)とオンシーズン(4月から10月)の入場料の差を広げる必要性について意見を交換する。現在の入場料はそれぞれ40元(約680円)と60元(約1000円)。そのほか、単院長によると、年に複数回故宮を訪れる人を対象に、実名制の「年間パスポート」発行することも検討中という。新京報が報じた。
■ 北京、台湾の故宮博物院が15年に90周年
2011年末より2012年春にかけて中国各地で放映され、大きな話題を呼んだドラマ「宮廷の諍い女(原語:甄嬛傳)」で登場した妃嬪たちの寝宮は故宮でロケを行ったと考えている人が多いことに関して、単院長は、「故宮で撮影したわけではない。故宮では、どんなテレビドラマや映画のロケもできない」としたうえで、「ただ、同ドラマの中で妃嬪たちが生活していた場所は確かに故宮に存在する。来年、一般開放される予定の故宮の西側エリアには、同ドラマのストーリーと関係する建物などが集中している。主人公の甄嬛が生活していた寿康宮や安陵容が生活していた延禧宮、敬嬪と欣貴人が移住した慈寧宮なども同エリアにある」と語った。
また、単院長によると、同博物院と紫禁城の所蔵品の多くが展示されている台湾台北市の国立故宮博物院は2015年に共に90周年を迎え、清朝の宮廷画家として、康熙帝、雍正帝、乾隆帝に仕えたイタリアの宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネの特別絵画展をそれぞれ開催することで大筋合意に達している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月24日