渋滞問題の決定打となるような策が出てこない状況で、市中心部の交通渋滞は改善されないまま続いていくだろう。排出ガスを削減し、市内の交通安全を確保するため、現行の平日ラッシュ時間帯の地域交通規制を継続することは極めて重要だ。北京市政府は、間もなく実施期間満了を迎えるナンバープレート末尾による走行規制策を継続する決定を下した。新しく始まる走行規制策では、規制時間帯、規制対象道路、規制対象の入れ替え方式などは変更しない。規制時間帯は午前7時から午後8時まで、規制対象道路は五環路内の道路(五環路は含まず)、月曜から金曜まで、ナンバープレート末尾の番号によって走行を制限し、13週間ごとに、制限曜日を変更する。
○ナンバープレート末尾番号の組み合わせは変更の可能性大
新しいナンバープレート末尾による走行規制措置で、末尾番号の組み合わせが変更される可能性が大きい。市交通部門担当者は、「確かに、同一曜日に走行を規制する自動車のナンバープレート末尾の組み合わせは、変更する方向で検討を進めている。しかし、ペアとなる車両の総数が、曜日ごとにバランスが取れており、市民が記憶しやすいことが大前提となる」とコメントした。
北京市が2008年10月にナンバープレート末尾による走行規制策をスタートして以来現在に至るまで、政策実施期間が5回延長された。13週ごとに制限曜日が変わり、累計20回以上変更された。末尾番号の組み合わせについては、これまでに一度も変更されていない。一部市民がナンバープレートに「4」の数字が入っていることを嫌うことから、ナンバープレート末尾が4と9の車両の走行規制日は、他の曜日に比べて規制対象車両が約30万台少なくなっている。市交通発展研究センターのモニタリング結果によると、ナンバープレート末尾が4と9の車両が規制の対象となっている日は、曜日に関わらず、1週間で最も渋滞が激しい日になっているという事実が判明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月20日