3月20日、捜索活動の準備が全て整い、パース港で出動命令を待つばかりの中国極地観測船「雪竜」 |
オーストラリア海事局は3月20日昼、南インド洋で行方不明機の残骸と見られる物体を衛星画像で発見したと発表した。これを受け、中国海上捜索救助センターは直ちにオーストラリア海上保安局に連絡を取り、関連情報について密接な意思疎通を行った。人民日報が報じた。
中国海上捜索救助センターの何建中・センター長は、「中国交通運輸部(省)は、問題の物体が見つかった海域に、中国の極地観測船『雪竜』を派遣することについて、国家海洋局と検討を進めている」と述べた。
国家海洋局は20日、「オーストラリア西部のパース港に停泊中の極地観測船『雪竜』は、すでに捜索活動に向かう準備が万端に整っている。捜索指令が発せられれば、ただちに問題の海域に向かい、行方不明機の捜索活動にあたることができる」との見方を示した。
国家海洋局極地観測弁公室オフィシャル・サイトによると、極地観測船「雪竜」は1週間前、オーストラリア政府が残骸らしきものを発見したと発表した海域を通った。同船がその海域を通過した時、海上はかなり荒れており、船は激しく揺れ、残骸らしき物体は見当たらなかったという。
何センター長は、「問題の物体が発見された海域は、商船の航路からかなり外れた位置にあるため、近海を航行する中国の商船は一隻もない。中国の艦船が向かった場合、最速で5日後に到着する見込みだ」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月21日