人間は中年になったら、食事を節制しなければならない。米国「ヘルスデー」ウェブサイトは4日、米・南カリフォルニア大学の学者による2つの研究により、中年の時期に大量の肉類やチーズなど高たんぱく質の食事を摂取すると、寿命を縮める可能性があると発見したと伝えた。同時に、高齢期に大量の動物性たんぱく質を含む食物を摂取すると寿命が延びるという。この研究成果により、栄養に対する人間のニーズは年齢層によって異なることが明らかになった。生命時報が伝えた。
雑誌「Cell Metabolism」に発表されたこの研究では米国の中・高齢者6800人以上のデータが分析されている。分析結果によると、50歳前後の中年の人で、毎日の摂取カロリーの20%を動物性たんぱく(主に肉類や乳製品)で摂る人は、ガンや糖尿病で死亡するリスクが4倍増加するという。動物性たんぱく質の摂取量が少ない同年齢の人と比べて、彼らはその後の18年で様々な死因で死亡するリスクが2倍近く増加する。食事で摂取するたんぱく質が主に植物性たんぱく(豆製品)の中年の人は、早死にするリスクが低いか、存在しない。
研究によると、65歳以上の高齢者が大量の動物性たんぱく質を摂取した場合、ガンで亡くなるリスクは肉をあまり食べない同年代の人より60%低くなり、他の原因でなくなるリスクも28%低くなるという。
これらの研究により、高たんぱく質の食物(特にたんぱく質が動物性の場合)が中年の人に与える害は喫煙に相当することがわかる。研究者は、これは天然の成長ホルモンやインスリン様成長因子1(IGF-1)と呼ばれる細胞成長因子が活性化され、過剰な成長因子は健康な中年にとっては逆の作用を果たすものと見られる。しかし、こうした因子の活性は年齢増加とともに自然に低下するため、高齢者が大量の動物性たんぱくを摂取しても体によいことが説明できる。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月21日