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2014年4月21日  
 

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北京で肉挟饃を売る西安の元IT男子 (2)

 2014年04月21日15:52
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「西少爺」が使っている包装紙はすべて輸入紙。原価は一般的なポリ袋の約20倍。

 「西少爺」は品質をとことん追求する。たとえばパッケージは、コストは20倍かかるけれども、ポリ袋ではなく輸入紙を使う。パンの決め手は何と言っても歯触りの良さだ。ポリ袋を使えば、空気を通さないため、10分もたつと、蒸気が浸みこんでパンがふやけてしまい、口当たりの良さが失われる。一方、普通の紙で包装すると、具の肉汁が紙に吸収されてしまう可能性がある。そこで彼らは、通気性はあるが油を吸収しない米国製の輸入紙を探し出してきて、店でオリジナル・パッケージに加工した。 

 孟兵氏は、「IT業界の人間は、どんな業界に関わる場合でも、『ユーザーの立場』を最優先に考える」と強調した。ホワイトカラーの中には、ランチに肉挟饃を食べに来て、午後会社に戻って仕事する人も多い。そんな彼らのために、店にはガムが用意されている。また、長い行列ができて、長時間待ってもらうお客さんのために、日除け用のパラソルが置かれている。無料のミネラル・ウォーターサービスもある。並んでいるときに携帯を使っていて、充電が切れたお客のために、店内では充電器を貸し出している。

 正統的な「肉挟饃」の価格相場は、北京市内で1個9元から10元(約148円から165円)。孟兵氏は、「価格設定は、市民が心理的に感じる適正価格より低くし、販売量を増やすことで固定費を希釈化すべきだ」と指摘した。「西少爺」の肉挟饃の価格は1個7元(約115円)だ。

○小さな一歩が価値ある人生につながっていく

 「西少爺」創業メンバーの4人は全員西安交通大学の卒業生。有名大学を卒業し、一流企業に入り、出世街道をのぼりつめ、CEOに就任する…彼らのキャリアが前途洋洋であったことは、誰もが認めるところだ。それなのになぜ、彼らは会社を辞め、自分の持っている技術を生かせるとは思えない、小さな飲食店をオープンしたのだろうか?

 孟兵氏は、これについて、次の通り語った。

 我々の目標は、ひとつの店を経営し、肉挟饃を売り、生きていくためのお金を稼ぎ、貯金してマイホームを買うといった簡単なものではない。我々が人生で追い求めるものは、そのような小さな枠にはまったものではない。スタートは小さな一歩であっても、価値があると思える人生を歩んでいきたい。光り輝く人生を送りたい。今はまだ創業したばかりだが、私の未来には、無限の可能性が開けている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年4月21日

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