一部の統計データによると、余額宝に類似する商品は20種以上に達している。しかし余額宝にとって、テンセントは最も強力なライバルと言える。
微信の利用者数は2013年10月に6億人を突破した。支付宝の利用者数は8億人超に達するが、アリババのモバイル決済サービス「支付宝銭包」の利用者数は、2013年末に1億人を超えたばかりだ。15日に新たにリリースされた「支付宝銭包8.0」は、微信を模倣したような内容が含まれる。
しかし業界内では、「微信が理財通を発表した目的は、余額宝と雌雄を決することではなく、蓄積した資金を付加価値サービスに提供することだ」と見られている。利用者は支付宝を利用しなければ余額宝を利用することはなく、微信支付があってこそ理財通を利用する。ゆえにアリババとテンセントの真の駆け引きは、小遣いの管理ではなく、ビジネスモデルによって展開される。
ECコンサルタント会社の万擎諮詢の魯振旺CEOは、「モバイル決済サービスとモバイル資産運用は未来のすう勢で、今後1−2年間で、微信支付と支付宝が支配的な地位を占めるだろう」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月17日