阿里巴巴がまとめたデータによると、1月27日までのわずか1週間で、銀行の普通預金を阿里巴巴のファンド投資サービス「余額宝」に移した人が400万人に達し、普段より数倍多かったという。1月22日に開通した中国版LINE「微信」(WeChat)のファンド投資サービス「理財通」は、当日だけで8億元の資金を集め、翌日はさらに10億元を集めたという。
現在、ネット資産運用商品は驚くべきスピードで成長している。微信の理財通を例に取ると、開通から6日間で100億元の規模に達した。開通から1年足らずの余額宝は4千億元の規模を構える。百度や京東などのネット大手も、相次いで自社の商品をうち出した。こうした新たな挑戦に応じるため、中国工商銀行や中国銀行などの従来型銀行も相次いで類似の商品をうち出している。
ある専門家によると、現在のネット金融商品の規模はまだ小さく、銀行預金の地位を揺るがすほどにはなっていない。余額宝など各種の「お宝」の預金減少に対する影響を過大評価するべきではない。とはいえ、預金減少を分析するときには、ネット金融をはじめ、資産運用商品、信託、貴金属など投資ルートが広がっていること、新年度が始まって新たに株式の新規公開(IPO)が行われることなどを十分に考慮しなければならないという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年2月21日