中国企業のM&A 10月は35%減少
清科研究センターが6日に発表したデータによると、今年10月に中国企業が行った合併買収(M&A)は53件だった。うち買収額が明らかにされたものは48件で合計約7億3千万ドルとなり、1件あたりの平均は1521万ドルとなった。10月の件数は前月比35.4%減少し、買収額の平均も同48.8%低下した。「新京報」が伝えた。
買収額が最も大きかったM&Aは、安徽雷鳴科化株式有限公司による中西部地域の民間利用爆発物企業の全資産の買収案件で、取引は10月10日に完了し、最終的な買収額は5億9100万元だった。
M&Aが最も活発に行われたのはエネルギー・鉱物資源産業だった。この中で買収額が最も大きかったのは、山東黄金鉱業株式有限公司が福建省政和県源キン鉱業有限公司の株式の80%を買収した案件で、買収額は4億9千万元に上った。
このほかに注目すべき点は、聯想(レノボ)持ち株有限公司が白酒産業で新たな動きをし、4億元を超える資金を拠出して湖南武陵酒有限公司が保有する61%の株式を買収したことだ。取引が完了すれば、聯想は武陵酒の全株式を取得することになる。
聯想は過去2年間、白酒産業でさまざまな働き掛けをしており、2011年1月から現在までの間に同産業で行ったM&Aは5件、拠出した資金は10億元に達する。
ある統計によると、10月に中国企業が海外で行ったM&Aは6件に上る。買収額が最も大きかった案件は、上海大智慧株式有限公司が日本の株式会社T&Cホールディングスを買収した案件で、買収額は411万ドルだった。(編集KS)
*キン:「金」が上に1つ、下に2つ並んだ字。
「人民網日本語版」2012年11月7日