中国鉱業会社 海外M&Aが好調
アーンスト&ヤングが5日、中国国際鉱業大会で発表した報告書によると、中国の鉱業・金属会社は世界経済低迷というチャンスをつかみ、海外M&Aに積極的に乗り出している。この動きは全世界の注目を集めている。同社の世界鉱業・金属業界に対する統計データによると、今年1−9月の同業界におけるM&A件数が減少したが、中国の同期のM&A取引総額は77%増となった。京華時報が伝えた。
今年1−9月、世界鉱業・金属業界で計684件の取引が行われ、昨年同期比で16%減となった。また取引総額は43%減の768億ドルのみとなった。
一方で、中国の鉱業・金属会社によるM&A件数は10%増の108件に、取引総額は77%増の193億ドルに達し、世界のM&A件数の16%、取引総額の25%を占めた。
アーンスト&ヤングの鉱業・金属業界担当者は、「世界M&Aが低迷する中、中国が株価下落というチャンスをつかみ、M&Aを継続している」と指摘した。
中国のM&A件数の激増は、国内外からのけん引を受けたものだ。同担当者は、「当社は2009−2010年に、中国企業が世界でM&Aに成功した例を目にした。この現象は現在も継続中だ」と語った。
鉱業・金属価格の下落、世界経済の低迷により、世界各社はM&Aを見送り、静観している。しかし時価総額が下がり資産処理が進む中、豊富な資金と長期的な戦略を持つ企業は、M&Aの魅力的なチャンスをつかんでいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月6日