EC大手 宅配業務の取扱に注目 (2)
同申請を行った小売大手は、蘇寧電器だけではない。米国上場申請中の唯品会、およびウォルマートに買収されたばかりの1号店は、すでに同申請を行っている。
中国のB2C大手の多くは蘇寧電器よりも先に物流・配送事業を手がけていた。蘇寧電器のECサイト「蘇寧易購」の主な競合相手である京東商城は、すでに宅配業務の提供を開始している(主なサービスの対象は同モールの出店者)。同サイトは成都を含む全国360の大・中都市で宅配事業を展開しており、約1000店の宅配事業所、および荷物の自動受取所を設置した。同サイトは、団地・キャンパス・コンビニとの提携等により、自宅への集荷や代金収集代行等のサービスを提供している。アマゾン中国も8月に、宅配業務取扱資格の年間審査に合格した。
垂直B2Cの代表的なサイトである凡客誠品は、これよりも早くから自社の物流システム「如風達」の構築を始めており、昨年11月よりサービス提供を開始した。百麗集団の優購網上靴城は当時、北京と上海で宅配サービスを提供していた。
ECサイトの売上高の増加に伴い、宅配業務も裏方から表舞台に立った。しかしフランチャイズ方式により経営規範が厳格でないため、宅配業務は多くのECサイトの弱点にもなっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月17日