中国観光研究院が1月18日に発表した予想によると、今年の春節(旧正月)期間の観光市場環境は全体的に好転し、観光客数が前年同期比10.8%増の延べ2億2500万人に、観光収入が約11.1%増の1300億元(約2兆2328億円)超に達する見通しだ。複数の旅行会社から得た情報によると、国内外の旅行商品の販売が近頃全面的に活況を呈しており、オーダーメイド型のプランも好調な売れ行きを記録している。旅行市場は全体的に、供給が需要に追いつかない局面を見せている。人民日報が伝えた。
◆旅行市場が活況
春節が近づき、旅行の需要が引き出されている。旅行市場は第4四半期の低迷から脱却し、安定回復を開始した。販売状況を見ると、各社の旅行商品が全面的に好調な売れ行きとなっており、遠距離の海外旅行商品も売り切れに近づいている。短・中距離旅行商品も、最後の予約の時期に入っている。
中青旅控股股フェン有限公司(中青旅)のデータによると、春節期間のツアー商品は1月10日の時点で90%の予約販売が完了しており、全体的に見て前年同期比15%増が予想されている。
価格は消費者が最も注目する要素だ。昨年より施行されている「旅行法」では、旅行会社によるショッピングの強制参加が禁止された。春節が迫る中、旅行商品の価格が理性化に向かい、商品の品質が着実に上昇している。データによると、中青旅の今年の春節商品は、例年の価格と比べて大幅に上昇しておらず、一部の路線はコストの問題により5−10%と微増している。
中青旅の関係者は、「一部の路線は価格が上昇しているが、これは消費者にとっては朗報の可能性がある。当社の欧州市場のある商品を例とすると、今年の春節の価格は1000元高くなったが、その内容を細かく見ると一日に行ける場所が増えている。またこの価格には運転手やガイドのサービス料が含まれ、実際には昨年より割安になり、旅の内容も合理的かつ豊富になっている」と説明した。