上海のクロスボーダー電子商取引(EC)は、すでに世界の200以上の国と地域をカバーしており、2013年の輸出量は広東省と香港に次ぐ、大中華区の3位となった。これは世界最大のネットオークション事業を展開するeBayが昨日上海で発表したデータだ。上海クロスボーダーECのすべての輸出商品のうち、ファッション、家電、ホーム用品、自動車オプションが売れ筋商品となっている。新民晩報が伝えた。
上海市商務委員会副委員長の顧嘉禾氏は、「クロスボーダーECの2008年以降の年間平均成長率は40%以上をキープしている。海外輸出は小規模かつ頻繁な取引を特徴としており、かつてのコンテナによる大規模な輸出入モデルを変化させた。上海自由貿易区の建設により、ECはクロスボーダー決済、貿易の利便性、倉庫保管・物流などの面で優位となり、『跨境通』(政府が認める国境を越えた電子商取引のテストプラットフォーム)などのEC企業がすでに入居している」と指摘した。
統計データによると、eBayとPayPalを利用した上海の販売者の輸出販売事業が、2013年に急速に発展した。そのうちホーム用品は2013年に前年比57%増に、自動車オプションは30%増になった。
上海クロスボーダーEC事業者の最も重要な海外市場において、衣料品、靴・帽子類、自動車オプションの売上が上位を占めた。その他の商品の種類は、販売傾向に差が見られた。米国では、宝石、アクセサリー、腕時計、コスメなどの売れ行きが好調だった。オーストラリアでは、スポーツ用品や工業用品が好評を博した。アルゼンチン、イスラエル、スウェーデンといった成長著しい市場においては、家具、コンピュータ・周辺機器、その他の家電の販売が好調だった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月3日