米政府、GM株すべて売却へ 約1年かけて
【ワシントン=山川一基】米財務省は19日、政府が保有する米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)株について、今後1年-1年3カ月かけてすべて売却すると発表した。計画通りにいけば、2009年に495億ドル(約4兆2千億円)の公的資金を投入した同社の救済策は5年弱で終了することになる。
米政府は10年にGMが再上場した際、一部株式を売却した。今後、GMが一部を買い取るほかは市場で売却していく。ただ、今の株価の約2倍で売らなければ公的資金は回収できない計算で、政府は最終的に損失を計上する可能性がある。
GMとほぼ同時に公的資金を受けた同業のクライスラーは昨年、政府が株を手放した。今月14日には、08年に救済した米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の全株式の売却を終えている。
asahi.com 2012年12月20日
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