米男性、意思を読み取る義足で103階のビル上り切る
義足の発展に伴い、「身体障害者」という概念は無くなるかもしれない。事故で右足を失った米国人男性ザック・ボーターさん(31)は4日、義足を使って103階建てのビルの階段のぼりに挑戦し、頂上まで上り切った。この義足は、なんとボーターさんの意思を読み取ることができるという。ボーターさんの思考が信号として義足に伝わると、足首と膝の部分が同時に動き、歩くことができるという仕組みだ。新華報業網が英「デイリーメール」の報道を引用し伝えた。
ボーターさんが階段のぼりに挑戦したシカゴのビル「ウィリスタワー」は、世界でも最高クラスの高さを誇る建築物。ボーターさんは、1時間を目標に階段のぼりに挑戦した。この時間は健常者が上るよりは長い時間だが、普通の義足で上るよりは短い。挑戦の全プロセスにはシカゴ・リハビリ研究所の関係者が付き添い、モニタリングを行った。
ボーターさんは2009年に交通事故で右足を失ったが、いつか義足を使って歩けるようになるため、神経移植手術を行った。ボーターさんは今後、シカゴでの義足研究に協力していくという。
ミシガン大学のダニエル・フィリス氏は「今後10年以内にすばらしい製品をお見せできるだろう」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月6日