中国インターネット情報センター(CNNIC)は16日に北京で、第33回「中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。同報告によると、微博(ウェイボー)の利用者数が9%減少した一方で、微信(WeChat)などの携帯電話用インスタントメッセンジャーの利用者数の増加率が22.3%に達した。人民日報が伝えた。
2013年のSNSアプリの発展は、勝者と敗者を二分した。微博、SNSサイト、掲示板アプリの利用率が低下し、インスタントメッセンジャーをベースとするアプリが安定的に発展した。
データによると、2013年は微博の発展の転換期となり、利用者数と利用率が大幅に減少・低下した。2013年末時点で、中国の微博利用者数は2億8100万人となり、2012年末比で2783万人減(9.0%減)となった。ネットユーザーの微博利用率は45.5%で、前年比9.2ポイント減となった。携帯電話の微博利用者数は前年比2.9%減に、その利用率も8.9ポイント減となった。同報告は、微博の今後の発展は楽観視できないと予想した。この原因として、まずSNSに基づくオンラインマーケティングのビジネス化が順調でなく、収益力に限りがある。次に、微博と多くの機能が重なるインスタントメッセンジャーの急速な発展により、携帯電話による微博利用者が流出している。
また中国のインスタントメッセンジャーの利用者数は13.8%増の5億3200万人に達し、利用率も86.2%となり、ネットユーザーの利用率が最も高いアプリとなった。携帯電話用のインスタントメッセンジャーの利用者数は、22.3%増の4億3100万人に達した。CNNICの副センター長である劉氷氏は、「中小企業が打ち出している携帯電話用インスタントメッセンジャーは今後の発展が難しく、微信などの主要アプリの地位を揺るがすことが困難だ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月17日