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国家地質災害遠隔測定、四川省北川県で実験

 2014年04月15日10:53
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 「典型地質災害遠隔測定、緊急対策の重要技術と応用」と呼ばれる科学研究プロジェクトの一環として、2008年5月12日に発生した四川大地震の被災地の一つ、北川県旧市街地で12日より、2週間に渡る特別科学実験が行われる。同プロジェクトは中国民政部国家減災センターが、国家地震局、北京大学、武漢大学、西南交通大学、中南大学などと共同実施する、国家ハイテク研究発展計画科学技術特別プロジェクトの一つであり、国家衛星応用産業化プロジェクト、高解像度地球観測システムの重大プロジェクトでもある。新華社が伝えた。

 北川県は同プロジェクトの、四川省で唯一の実地研究試験地となった。全国各地からの40数人の専門家が、現場でのレーザースキャンおよび多角度撮影により、間もなく実施される航空遠隔撮影および高解像度衛星撮影の基礎データを収集している。

 中国民政部国家減災センター航空リモートセンシング部の王薇副部長は、「今回の実験では、高解像度、多次元のリモートセンシングデータ、災害現場および基礎的な地理情報といった多元的なデータを十分に活用し、重要被災体(家屋、道路など)の損失の実際の程度を判断する。高速ネットワーク環境における多次元時空間データ集約および災害損失判断などの重要技術を見据え、上空―地上―現場を一体化させた多元的なデータに基づく家屋や道路などの主要被災体の実際の損失量を評価する技術システムを構築する。地質災害の緊急対策・管理の即効性と正確性を高め、国家の災害緊急対策、災害救助、復興再建を支援する」と説明した。

 王氏は、「衛星、航空機、現場の関係者などにより、宇宙―上空―現場を一体化させた災害データ収集・分析システムを構築し、最短時間で災害状況を把握し、科学的な方針決定の根拠を提供する。これにより大規模災害の初動段階に、全力で救助に駆けつけるが、被災状況を正確かつ全面的に把握できないという状況を回避する」と語った。

 武漢大学測量製図リモートセンシング情報工学重点実験室の朱慶氏は、「同システムの主な特長は、速く、正確で、全面的な点だ。災害後のデータしかなくても、災害状況の全体を正確に判断できる確率は70%以上に達する。プロジェクトチームが実験場所に北川を選択したのは、北川の旧市街地の壊れた建築物の地質災害の特徴が典型的で、種類が揃っており、地質災害項目も非常に豊富であるからだ。実験の過程において、チームは旧市街地の現在の大通りの様子を3Dデータで復元し、北川に資料を残すことになる」と述べた。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年4月15日

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