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天宮1号、取得データが商用化へ

 2014年04月18日08:24
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 国務院国有資産監督管理委員会が公式サイト上で発表した最新情報によると、中国航天科技集団公司が開発し、2011年9月に打ち上げられたドッキング目標機「天宮1号」が取得したデータの使用普及に関する政策が正式に発表された。同政策では、中国科学院空間応用工学・技術センター(以下、同センター)がデータの処理と配信を担当することが明記されたほか、中国航天科技集団公司に所属する中国資源衛星応用センターなどの3部門が、国内外の商用ユーザーにデータ関係の有償サービスを提供する、第1期の代理機関として指定された。人民網が伝えた。

 天宮1号の宇宙データは、資源調査、都市計画、環境モニタリング、防災・減災・海洋調査、科学研究などに利用されている。有人宇宙飛行プロジェクト宇宙応用システムの張善・副総設計者は、「このような事例は今後ますます増えるだろう」と語った。天宮1号のデータ商用化が、宇宙技術が国家経済および国民生活に直接貢献する事例となり、有人宇宙飛行プロジェクトの成果の商用化モデルに革新をもたらすことが期待されている。

 天宮1号は中国航天科技集団公司が開発した、中国初のドッキング目標機だ。2011年9月29日に打ち上げられて以降、有人宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」、「神舟10号」との3回のランデブー・ドッキング、一連の宇宙科学実験を完了した。

 今回商用化されるデータは、ハイパースペクトラルイメージング装置によって得られたものが中心だ。天宮1号に搭載された同装置は、中国において空間分解能およびスペクトラル総合指標が最高の宇宙スペクトラルイメージング装置で、世界各国が軌道上で運行中の衛星のリモートセンシング用ハイパースペクトル装置と比べ、空間分解能、波長範囲、波長数などの点で優れている。

 一般的なカラー写真にはRGBという三つの波長しかないが、同装置の波長範囲は100以上に区分される。物質により反射する波長が異なるため、科学者はこれに基づき物質の種類と分布を分析できる。例えば同じもやに包まれた大気でも、同装置によって得られたデータを分析することで、二酸化炭素などの気体の含有量を調べ、汚染物質の成分を分析できる。一般的な可視光線カラーカメラで撮影された写真では、これほど豊富な情報を取得できない。

 同センターの李盛陽副センター長は、「天宮1号のデータは、中国国土資源部(省)、中国住房・城郷建設部(省)、中国民政部(省)、中国国家海洋局などの部門で使用されており、資源調査、都市計画、防災・減災、海洋調査などの分野で重要な力を発揮している」と語った。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年4月18日

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