2014年6月6日  
 

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安倍首相の中国包囲網 壁にぶつかるのはなぜ? (2)

人民網日本語版 2014年06月06日17:15
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 現在の国際秩序の主な枠組みは、世界が反ファシズム戦争に勝利したことの成果だ。英・米・仏・露・中は反ファシズム統一戦線を結成し、数年にわたって血みどろの戦いを繰り広げた結果、人類社会を再び文明の進歩という軌道に戻すとともに、ファシストの名残を「妖魔を鎮める宝塔」である戦後国際秩序の下に押し込んだ。こうして戦後の国際秩序の維持は中国とロシアにだけ責任があるのではなく、米国や欧州などの西側諸国も含めた共同責任となった。米欧露はこのたび過去の恨みを捨て去り、ノルマンディー上陸70周年をともに祝い、目先の利益をめぐって争うことなく、歴史の教訓と国際的な道義を忘れずにいることを明らかにした。一方、安倍首相はたびたび軍国主義の亡霊を呼び戻そうとしており、徐々に日本を戦後国際秩序の転覆者にしようとしている。ここから発されるマイナスのエネルギーは中国に害を与えるだけでなく、既存の国際秩序をひっくり返し、進歩的な反ファシズムという価値観を崩壊させようとするものだ。西側諸国はこうした事情をよく理解しており、日本のために火中の栗を拾おうとはしない。

 マクロ的な視野でみると、日本の中国への対抗にはまったく未来がないといえる。

 過去数千年にわたり、中国はアジア・太平洋地域で自然に中心的国家となっていた。近代の産業革命で生じた大きな変化により、中国は一時的に出遅れ、先に産業化を果たした日本にカーブで追い抜かれた。だが現在の中国は当時のような「東アジアの病人」ではなく、「眠れる獅子」でもない。主客が入れ替わる中で、日本が取るべき賢明な戦略的位置づけは、平和を志向し、原則を着実に守ることだといえる。安倍首相が古い思考を抱えたままで、中国と対抗しようと決意を固め、「大東亜共栄圏」の夢を再現しようとするなら、日本は後戻りできなくなる。失敗し、かく乱する。また失敗し、またかく乱する。最後は完全な失敗に至るという運命に、安倍首相は最終的に直面することになるだろう。(編集KS)

 「人民網日本語版」2014年6月6日


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