新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)、阿克蘇(アクス)、喀什(カシュガル)、和田(ホーテン)など6地区の人民法院(地裁)で5日、23件のテロ事件、被告81人に絡む第一審公判が開かれた。各被告に対し、テロ組織の組織・指導・参加、殺人、放火などの罪により、死刑、無期懲役、有期懲役の判決が言い渡された。このうち9人には執行猶予なしの死刑、3人には2年間の執行猶予付きの死刑判決が下された。人民日報が報じた。
自治区高級人民法院(高裁)は5日、記者会見を開き、23件のテロ事件のうち、テロ組織の組織・指導・参加、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、銃器略奪罪、傷害罪に問われたのは13件68人、民族同士の怨恨や民族差別意識を煽り立て、犯罪方法を伝える映像作品を製作、流布した罪に問われたのは10件13人であったことを明らかにした。
記者会見において、4件の代表的な案件例が次の通り公表された。
○阿布地巴斯依提・喀地爾ら被告4人は、テロ犯罪を繰り返し、何の罪もない多数の住民を殺傷し、公私の財物を破損し、公共の安全と人々の生命財産に重大な脅威と損害をもたらした罪により、法律により死刑判決が言い渡された。
○阿不都艾則孜・買合木提孜ら被告17人は、何度も大量の爆発装置を製造し、派出所と郷政府でテロ攻撃を実施し、人民警察官1人が重傷を負った。2年間の執行猶予付き死刑、無期懲役、有期懲役などの判決が17人に言い渡された。
○奴爾買買提・阿布都克依木被告は、海外でテロ組織に加わり、自治区に戻った後は、極端な宗教思想を人々に広め、爆発物の製造技術を伝え、テロ組織のメンバーを増やし、テロ事件を企てた。これらの罪により、無期懲役および政治的権利の終身剥奪の判決が下された。別のメンバー2人には、それぞれ10年の有期懲役が言い渡された。
○吐爾貢 吾普爾ら被告人2人は、インターネットや微信(スマホ向けチャットアプリ)を通じて、テロ、極端な宗教思想、民族同士の恨みを増長させる内容、民族差別に関する多くの情報を広く人々に流布した。この罪により、2被告には10年と5年の有期懲役がそれぞれ言い渡された。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月6日