米側は長年中国を仮想敵と見なしているが、経済、外交、非伝統的脅威への対応など多くの分野で中国の支持と協力を不可欠としてもいる。このため報告は中国の軍事力発展の抑止に力を尽くす一方で、二国間協力の余地も残した。今年の報告は中米両軍交流の重要性をプラス評価し、2013年の両軍上層部交流、制度的対話、合同演習、人員交流の成果を積極的に評価するとともに、2014年の中米軍事交流のリストも掲載した。
これについて趙氏は「中国が主導的に中米の新型の大国間関係と新型の軍事関係を構築してきた結果であり、両国のパワーバランスが変化した結果でもある。今後双方は引き続き上層部交流と実務的意思疎通を拡大し、二国間合同訓練を開拓し、発展させ、中米両軍関係の前向きな発展を促すべきだ」と指摘した。
2000年から始まった米側の中国軍事力報告について、複数の軍事専門家は「過去15年で報告はどんどん内容が空疎になり、次第に大した価値はないが止めるわけにもいかないものとなってきている。中国の国防力整備の開放性、自信、透明性が高まり続けるに伴い、国際社会が中国の軍事力の発展を理解するルートが増加し、米側が中国の脅威を大げさに宣伝する余地はどんどん小さくなる」と指摘した。
中国政策科学研究会国家安全保障政策委員会の彭光謙副秘書長は「米側が中国の国防整備について四の五の言えば言うほど、中国は落ち着いて平和的発展の道を歩み、防御的国防政策を堅持すべきだ。米側の挑発が大きなうねりを覆すことは結局できない」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月9日
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