中国人民銀行(中央銀行)の最新データによると、中国のクレジットカード発行枚数が第1四半期末までに4兆枚を突破した。しかし外資系銀行は、中国のクレジットカード事業では依然として「新人」であり、市場シェアは10%未満だ。外資系銀行は別ルートを模索し、サービスに注力しミドル・ハイエンド市場を切り開こうとしている。経済参考報が伝えた。
カード発行枚数を見ると、外資系銀行は毎年約50%の急増を続けているが、支店数と顧客の基礎で不利な状況となっており、市場シェアで中国系銀行に迫れずにいる。また外資系銀行のクレジットカードは高額の年会費を取ることが一般的で、これまでも疑問視されてきた。
中国域内でクレジットカードの独自発行を許可されている外資系銀行は、東亜銀行、シティバンク、南陽商業銀行(中国)の3行のみだ。スタンダードチャータード銀行がこのほど発表した年次報告書によると、同行は監督管理機関の許可を受け、中国でクレジットカードを発行できるようになった。しかしシティバンク、東亜銀行といった外資系銀行は、中国のクレジットカード事業で黒字化を実現できていない。
独特な中国大陸部の市場環境に適応するため、外資系銀行は差別化された発展戦略を推進し、中間層・富裕層の顧客に目標を絞るなどしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月6日