世界トップクラスの管理コンサルティング会社・アクセンチュアはこのほど、「中国の消費者に対する洞察:通信、メディア、ハイテク産業篇」と題する調査研究報告書を発表した。それによると、中国市場でスマート端末設備が急速に普及していることにともない、デジタル消費者が現在の消費群の主流になっており、巨大なデジタル消費市場が生み出されたという。「経済日報」が伝えた。
同報告書によると、現在、都市消費者の70%がスマートフォン(多機能携帯電話)を、60%がタブレットコンピューターを利用している。スマート端末は都市消費者の生活の欠かせない一部だといえる。
関連のデータによると、2013年末現在、中国のスマートフォン保有台数は5億8千万台を超え、16年には10億台に達する見込みだ。中国はすでに世界最大のデジタル消費市場になっている。
アクセンチュアアジア・太平洋エリアでデータ分析サービスを手がける陳沢奇董事総経理(取締役社長)によると、低所得層と中小都市の消費者が中国デジタル消費市場の発展推進で重要な役割を演じているという。
調査によると、国内では価格2千元前後(1元は約16円)の携帯電話が主流で、上位10ブランドが市場シェアの70%以上を占める。中国のデジタル消費者は買い換えやバージョンアップで、主に中価格機種を選ぶという。
陳董事総経理によると、中国で都市化プロセスが進むのにともない、今後は新たに増えた都市人口と三線・四線都市の消費者が、中国デジタル消費市場に新しい活力を注入することになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月12日