2014年6月30日  
 

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人民元の国際化は世界の安定維持にプラス (3)

人民網日本語版 2014年06月30日08:17

人民元は国際金融危機の中でも順調だったことにより、周辺地域の市場における信頼と需要を獲得し、大勢の人が認める「良貨」になった。

▽今後は安定的に秩序をもって進むべき

現在、人民元の国際化はまだ初歩的な段階にあり、今後の発展では長い道のりを歩む必要がある。清華大学中国・世界経済研究センター(CCWE)の李稲葵センター長によると、人民元の国際化は長期的で段階的なプロセスであり、人民元国際化の推進は着実に安定的に行わなければならず、中国自身の金融改革を土台としなければならない。推進プロセスにおいては、やるべきことがたくさんある。たとえば金融市場の育成充実、金利の市場化、レート決定メカニズムの改革、資本項目の開放などだ。

全国社会保障基金理事会の戴相竜・元理事長(人民銀元総裁)によると、高い基準で人民元国際化を達成するには10年から15年がかかる。人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)システムに組み込まれ、国際準備資産となり、記帳本位通貨となる必要がある。人民元国際化を土台として、中国の金融商品の国際化、中国の金融機関の国際化、中国の金融市場の国際化も進める必要がある。

専門家によると、ある国の基軸通貨が国際準備通貨になる場合、その国の利益と世界の利益との間には不一致点や問題が潜んでいる。現在の中国の金融システムはまだ脆弱で、これを取り巻く国際的な環境は厳しい。こうした状況の中で、人民元国際化は段階的に実施するという方法を採り、徐々に推進していけばよい。短期的には資本収支における自由化を慎重に推進する必要がある。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年6月30日


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