中国初の娯楽産業研究機構「芸恩諮詢」はこのほど、2014年上半期の国産ドラマ市場の概況を発表した。同データによると、視聴率やネット上での再生回数ランキングで、女優の袁姍姍(ユエン・シャンシャン)がヒロインを務めたタイムスリップドラマ「宮鎖連城(The Place:The Lost Daughter)」がトップに。再生回数は延べ28億423万回と、過去最高を記録した。千山晩報が報じた。
視聴率で2位だったのは、俳優の張嘉訳(チャン・ジャイー)主演の「一僕二主」で、ネット上での再生回数の2位は22億8009万回だった、俳優の鍾漢良(ウォレス・チョン)主演の「最美的時光」だった。各数字を見ると、「宮鎖連城」は圧倒的な成績で2冠に輝いた。一方、同ドラマと同時期に放送された「金玉良縁(パーフェクト・カップル)」は、ランキング外だった。
袁姍姍をめぐっては、微博(ウェイボー)などで、「袁姍姍を芸能界から追い出せ」というスレッドが立てられ話題になったのとは裏腹に、ヒロインを務めた「宮鎖連城」は高視聴率を記録した。つまり、視聴者は袁姍姍に対して「あまのじゃく」的な態度を取っているのだ。袁姍姍が伝統衣装を身にまとってヒロインを務めた2011年の「宮鎖心玉」や「宮鎖珠帘」、「笑傲江湖」などの一連のドラマの視聴率は、全て年間トップだったことも否定することのできない事実だ。つまり、悪い噂はあっても、袁姍姍が視聴率を取れる女優であるということは決して軽視できないのだ。
そのほか、同統計によると、2014年上半期、中国で放送されたドラマは計1万1665話で、13年下半期よりも9%減少、前年同期比も16%減だった。2012年から2014年6月までを通して見ると、各半年の間に放送されたドラマの数は大幅に減少している。その主な理由は、視聴者が理性的になり、クオリティが求められるようになったため、制作コストが上がり、制作数が減少したからだ。そのため、2014年上半期に高い視聴率やネット上で再生回数が多かったドラマは、どれもが視聴者に認められる名作となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月10日