どのチャンネルを見ても同じドラマの現状を表す風刺画 |
中国国家新聞出版広播電影電視(ラジオ・映画・テレビ)総局は北京で15日、2015年1月1日より、衛星テレビの総合チャンネルにおけるゴールデンタイムのドラマ放送方法に調整を加えることを明らかにした。同じ日のゴールデンタイムに、同一のドラマを放送できる衛星テレビ局の数が2局以内に制限されるほか、1日に放送できるのは2話までとなる。新華網が報じた。
同総局の担当者は、同日に開催された2014年全国テレビドラマ放送業務会議で、今回の調整の主な目的について「衛星テレビ総合チャンネルの番組構成の均衡化を図るほか、総合的な位置づけの強化やチャンネル資源の最適化を目指す。さらにバラエティに富むドラマ構成にしたい」と語った。
今回の調整により、ドラマの運営や役者のギャラ、衛星テレビのランク付けなどにも大きな変化が起きると見られている。具体的には、ドラマ業界の再編がさらに進み、小さな製作会社は合併や倒産に追い込まれるほか、質の高い脚本や人気役者の争奪戦が繰り広げられると予想されている。
業界関係者は、どのチャンネルを見ても同じドラマを放送しているという現在の状態が改善され、視聴するドラマの選択肢が増えるだろうと分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月16日