▽中国と日本は永遠に戦争をしてはならない
司会者:より多くの若者に、こうした歴史への関心を高めてもらいたいと思います。また日本の若者にもこの時期の歴史を知ってもらいたいですね。日本人の観光客や若者の団体が博物館に見学に訪れることはありますか。
樊建川:私達の博物館に見学に来る日本人はますます増えています。ビジネス旅行で来る方もいらっしゃいます。しかし全体として見ればまだ少ないと考えています。国民党の抗日戦争を扱った館があるため、台湾地区から団体でいらっしゃる方が多いのですが、日本人は個人の方がほとんどです。中国侵略日本軍館の開放で、日本人の団体が増えることを期待しています。この展示館は、中国侵略日本軍の犯罪を展示したものとしては、中国で最大かつ最も全面的なものです。展示物も最も多く、最も詳細となっています。
侵略者が良い結果を得ることはありません。しかし一部の人はこの道理を知ろうとしません。私は両国の人々に対して、客観的で冷静的な態度でこの時期の歴史を振り返ってほしいと思っています。この歴史について、誰が侵略者だったのか、誰が加害者だったのか、誰が被害者だったのかをはっきりと認識しなければなりません。日本人元兵士の塩谷保芳さんは私に、「あなたは、中国と日本が永遠に戦争をしないために活動している。あなたが博物館を建てることで、私達日本人にもそれを見るチャンスが生まれる。歴史を正しく見つめなければ、中国と日本はまた戦争になるかもしれない。それは両国の国民にとって不幸なことだが、日本人にとってはより不幸なことだ」と言います。塩谷さんのこのような考えは素晴らしいと思います。中国と日本は永遠に戦争をしてはなりません。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年7月11日