深セン証券取引所の交流サイト「互動易」によると、中国自動車メーカーの比亜迪(BYD)は関連機関のリサーチを受けた際に、「当社の新エネ車販売台数は2014年に激増し、前年比で10倍増となった」と発表した。京華時報が伝えた。
海通証券のアナリストと顧客は7月22日、比亜迪に対するリサーチを実施した。比亜迪は新エネ車事業について、「当社の新エネ車販売台数は2014年に激増し、前年比で10倍増となった。当社の新エネ車は需要に供給が追いついておらず、バッテリーの生産能力を積極的に拡大している。今後は生産能力の拡大により、新エネ車の販売台数が高い増加率を維持するだろう」と述べた。
比亜迪によると、同社は3車種の新エネ車(EVバスの「K9」、EVタクシーの「e6」、PHVの「秦」)を販売している。秦は個人消費者向けで、2013年12月に発売されて以来、高い注目を集めてきた。同社とダイムラーが共同で立ち上げたEVブランド「騰勢(DENZA)」も下半期に発売を予定しており、個人消費者の市場を狙う。同社は将来的に、フォークリフト、物流、空港・港などでのEV普及に取り組み、広大な市場を切り開く。K9の価格は200万元(約3285万円)で、100万元(約1642万円)の補助金が支給される。e6の価格は30万元(約492万円)、補助金は12万元(約197万円)。PHVの秦の価格は19万元(約312万円)と21万元(約344万円)で、補助金は通常7万元(約115万円)。騰勢の価格は37万元(約607万円)と40万元(約657万円)で、補助金は12万元。
比亜迪は、「当社のバッテリーのコストは高い削減率を維持している。これは量産化、材料の交換、製造技術の改善、販売量の増加によるものだ。またエネルギー密度も上昇を続けている」と発表した。
中国は新エネ車に対する支援を強化しており、業界の急速な発展を促している。比亜迪は、「新エネ車は中国自動車産業の発展のすう勢であり、中国が自動車強国を実現するため避けては通れぬ道だ。中央政府が相次いで支援策を講じているが、これは業界全体の自信を深めている。補助金支給、自動車取得税の減免、充電施設建設などの一連の政策の発表は、EV普及の問題を大幅に改善する。新エネ車は、高度成長期を迎えようとしている」と表明した。
比亜迪の株価も高位で推移している。同社の昨日の終値は0.02%高の47.71元となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月25日