英国のリスク評価企業・メープルクロフトが23日に発表した報告書によると、世界のテロによる死亡者数は大幅に増加しつつあり、過去12カ月間で1万8千人以上がテロにより死亡した。このほか、中国、エジプト、ケニア、リビアなどではテロリスクが顕著に高まっている。中国新聞網が伝えた。
データによると、今年7月までの過去12カ月間で、世界のテロによる死亡者数は1万8668人に達し、過去5年間の平均水準を30%上回った。
同期間、メープルクロフトが記録したテロ事件は9471件で、1日あたり平均26件発生していることになる。過去5年間の平均水準(年1万468件)と比べると、その数はやや減少しているが、死亡者が増えていることから、殺傷力が強まっていることが分かる。
メープルクロフトは、テロのリスクが「非常に高い」国として、12カ国を挙げた。そのうち、リスクが最も高いのはイラクで、以下、アフガニスタン、パキスタン、ソマリア、ナイジェリア、イエメン、シリア、フィリピン、レバノン、リビア、コロンビア、ケニアと続いた。