2014年8月8日  
 

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日本の有識者、天皇の戦争責任の再認識を呼びかける

人民網日本語版 2014年08月08日13:43

 学者など日本の有識者でつくる「村山談話を継承し発展させる会」は7日、東京の参議院議員会館で記者会見し、天皇の戦争責任の再認識を呼びかけた。

 「村山談話を継承し発展させる会」が記者会見で発表したアピールは「日本の歴史修正主義者が侵略の歴史を美化・歪曲する重要な原因は、戦後日本が天皇の戦争責任を正しく認識、追及しなかったことにある」と指摘。「第2次大戦後の平和運動と歴史教育においては、広島と長崎への原爆投下、東京大空襲など一般市民が殺害された経験が主流の活動となり、侵略と加害の歴史を掘り起こし、深く反省する活動は少数派だ。安倍晋三現首相をトップとする、戦後生まれの世代が権力を握って以来、日本の侵略戦争の責任を否認する言動が何はばかることなく行われるようになった」とした。

 「村山談話を継承し発展させる会」共同代表の高嶋伸欣・琉球大名誉教授は記者会見で「昭和天皇は1945年8月15日のラジオ放送で対英米戦争のみに言及し、日中戦争や東アジアの国々への侵略には触れず、ましてやアジア各国の人々の頑強な抵抗に遭って敗戦した歴史的事実には触れなかった。これも戦争終結から間もなく69年になる今もなお、日本社会が戦争責任を正しく認識できない重要な原因の1つだ。『村山談話を継承し発展させる会』は今回の記者会見を通じて、この問題について改めて議論するようみなさんに呼びかけたい。これには重要な意義がある」と述べた。

 「村山談話を継承し発展させる会」共同代表の田中宏・一橋大学名誉教授は人民日報の取材に「1945年8月、日本はポツダム宣言を受け入れ、長い戦争についに休止符が打たれた。ポツダム宣言とカイロ宣言は一体であり、共に日本にとって過去の侵略の歴史と歴史清算の問題を考えるうえで重要な文書であり、いかに歴史に向き合い、未来を開拓するかを考える重要な出発点でもある。安倍氏はこうした国際文書がはっきりと示す歴史と逆行している。歴史はこれを断じて許さないはずだ」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年8月8日

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