アジア太平洋経済協力会議(APEC)は20、21両日に北京で第3回高級実務者会合を開いた。11月の首脳会議開催前の最後の全体会議であり、首脳会議に向けて準備を整えることが中心的取り組みとなった。
会議では21のエコノミーの高級実務者が「未来志向のアジア太平洋パートナーシップを共に構築」をテーマに、地域経済統合、経済の革新的発展、経済改革・成長、全方位的コネクティビティとインフラ整備など重要議題について踏み込んで議論し、共通認識をさらに固め、協力提案を実行に移し、首脳会議で重要な成果を上げるための準備を整えた。
開幕式では2014年APEC会議準備委員長を務める楊潔チ国務委員が式辞を述べた。高級実務者会合は李保東外交副部長(外務次官)が議長を務め、王受文商務部長助理(商務次官補)も出席した。APECの21のエコノミー、事務局、ビジネス諮問委員会、オブザーバーの高級実務者が出席した。
各出席者は首脳会議での成果について「相互信頼、インクルーシブネス、革新、ウィンウィンの精神を提唱し、アジア太平洋パートナーシップを強化し、アジア太平洋発展の未来図を共に描くべきだ」との認識にいたった。各出席者は前2回の高級実務者会合の成果を基礎に、今回の会議を利用して深く交流し、共通認識を拡大した。また▽アジア太平洋地域経済の統合を引き続き推進し、アジア太平洋自由貿易圏プロセスを始動する▽各エコノミーの経済構造改革、革新的発展、新たな経済成長の原動力と目玉の発掘を一層推進する▽APECコネクティビティ・ビジョンの策定を積極的に推進し、地域のコネクティビティ強化のためにトップレベルデザインと強固な支えを提供する――必要性があるとの認識で一致した。
高級実務者会合前には関連する委員会、作業部会、政策対話、現地視察など100余りの活動が行われ、国内外の代表3000人余りが会議に出席し、衛生、腐敗対策、食糧、税関、減災、林業、品質検査などについて踏み込んで議論し、広範な共通認識にいたり、高級実務者会合と首脳会議のために良好な基礎を固めた。
中国側は今回の会議を強く重視し、積極的に協力し、共通認識の形成を後押しした。また、会議で11月の首脳会議の成果文書、首脳会議の準備の進展および段取りについて伝え、各エコノミー代表による首脳会議会場の視察を行った。各出席者は中国側の政治準備が着実で十分なこと、準備が効率的かつ透明であることを称賛。今年の首脳会議が歴史的意義を持つ成果を上げ、アジア太平洋の長期的発展のために新たなビジョンを確立し、新たな原動力を与えることへの期待を表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月22日