新中国成立65年に際して、日本各界の友好人士は人民網日本株式会社を通じて人民網の読者に祝福のコメントを寄せ、また中日両国は努力によって早く「曇り空」から抜け出し、「晴天」を迎えるよう願っています。
10年余りにわたって学習と生活の場であった日本に別れを告げ、母校の北京大学の教職に就いた10年前、私は、親しいという思いと同時にどこかなじみないような気持ちを味わったものです。私は現在、北京大学日本語翻訳修士センターの代表として、毎年、全国各地からやってくる優秀な学生30人ほどの育成にかかわっております。今年7月、本センターは、第一期の卒業生を送り出しました。修士の服装に身を包み、意気高く、これからが楽しみな学生諸君を卒業式で目にした私は、帰国を選んでよかったとしみじみ感じることができました。
翻訳は昔からある専門ですが、新たな技術や発明が次から次へと現れる現在、新たな意味を帯びつつある新しい専門でもあります。このような専門を教えることができることに、一層の誇りを感じております。
北京大学日本語翻訳選考の学生諸君は必ず、中国の翻訳界で新たな歴史を描き出してくれることでしょう。十年、二十年後には、中国さらには世界の翻訳の舞台で、北京大学日本語翻訳修士センターの卒業生が活躍している姿を見ることができるかもしれません。その時には私は、「彼らを教えたのは私です」と少し得意になって言いたいと思います。
65歳の誕生日を前に、私は、祖国のさらなる発展を願うと同時に、時代が私に与えた北京大学という舞台の上で、中日関係が少しでも早く谷間から脱することができるよう微力を尽くしたいと考えております。
――北京大学MTIセンター長・馬小兵