国内の多くの宇宙事業専門家が北京航天城に集まり、「宇宙の縁観光プロジェクト」の全体案に関するシンポジウムに出席した。中国の民間宇宙旅行時代が、まもなく訪れようとしている。中国科学院院士、嫦娥プロジェクト元首席科学者の欧陽自遠氏は、「同プロジェクトの技術案には実行性があり、宇宙旅行案の中では比較的穏当で、安全かつ経済的な手段だ」と語った。京華時報が伝えた。
◆何が見えるか
・宇宙の縁から日の出と日没を観賞
同プロジェクトは、中国の各宇宙科学研究機関から技術支援を受けている。同プロジェクトはヘリウム気球に宇宙遊覧船を取り付けることで、乗客を高度4万メートル超の宇宙の縁に送り届ける。
乗客は飛行中、宇宙遊覧船の中から宇宙の美しい景観、1000キロ以上におよぶ地球の弧、宇宙の日の出・日没などを楽しみ、短時間の無重力状態を体験できる。
乗客は飛行中に月のクレーターを見て取ることができ、月探査機「嫦娥」と「アポロ」の月着陸地点を探すことも可能だ。またコロナ質量放出などの、珍しい現象を観測できるかもしれない。
約5時間の飛行において、乗客は特製の宇宙服と宇宙遊覧船の二重の保護により、違った高さから珍しい景色を楽しめる。他にも、一連の科学実験を行うことができる。
◆安全保障
・パラシュートなどを搭載