2014年9月30日  
 

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上海自由貿易区が1周年 「苗床効果」が持続

人民網日本語版 2014年09月30日08:20

中国の新たな改革開放のテストケース「中国(上海)自由貿易試験区」が29日に1周年を迎えた。「経済日報」が伝えた。

同試験区管理委員会の委員長を務める上海市の艾宝俊副市長の説明によると、1年間の改革実戦を通じて、同試験区は4つの制度刷新を推進し、重要な段階的成果を収めた。ネガティブリストを中核とする投資管理制度が構築され、貿易利便化を重点とする貿易監督管理制度が安定的に運営され、資本項目での人民元両替の自由化と金融サービス業の開放を目的とした金融イノベーション制度がおおよそ確立され、政府の職能転換を方向性とした進行中および事後における監督管理制度がおおよそ形成された。

▽金融の開放 企業の活力を十分に喚起

今年2月、同試験区に初めて進出したプライベート・エクイティ・ファンドの弘毅投資は、同試験区で初めてとなる国境を越えた株式投資を行い、1億8600万元(1元は約17.8円)を試験区外に投入し、蘇寧電器とともにオンラインテレビサービスのPPTVを買収した。申請の提出から登録完了まで、かかった時間はわずか5日間だった。それからまもなく、同試験区のプラットフォームを通じて、国境を越えた株式投資の第2弾が行われ、ハリウッドの新しいタイプの映画制作会社への投資が行われた。

同社の趙令歓総裁(社長)は、「制度のイノベーションという側面からみれば、企業は実質的な恩恵を受け、同試験区のプラットフォームを利用して業務のイノベーションを進めるという主導性も喚起された」と話す。

ますます多くの企業が改革の深化によって利益を受けており、同試験区の「苗床」で育てられた若い苗が移植されたことがわかる。上海市金融サービス弁公室の鄭楊室長は、「今年1~8月に、自由貿易で新たに行われた国境を越えた人民元建て決済の金額は1563億元、人民元建ての域外での貸出は174億3千万元、人民元建ての双方向の資金プール業務の金額は272億元、国境を越えた人民建て決済業務は4万8千件で金額は8億5千万元に上った。域外の融資・リース債権の審査認可や多国籍企業の外貨資金運営管理の取り消しといった改革措置は、中央政府の金融管理部門が全国で複製・普及を開始するよう通達を出した。

▽投資の管理 対外開放を拡大

人々が関心を寄せる外資系企業の投資に対する管理をみると、同試験区内では、ネガティブリストに掲載されていない分野での外資系企業による投資プロジェクトの認可制と企業の契約・規約の審査認可制がすべて登録制に改められるとともに、登録情報を複数部門で共有したり、登録機関が定期的にチェックしたりするなどの関連制度が構築された。8月末現在、試験区内で新たに設立された外資系企業で登録方式を通じて設立されたものの割合が90%を超えた。外資系企業の登録がその場で完了するようになり、これまで平均8日間だった審査認可にかかる時間が大幅に短縮された。


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