レノボグループ(聯想集団)とIBMは29日、レノボによるIBMのx86サーバー事業買収に関連したすべての監督管理規定を終え、買収が10月1日に完了する見込であることを明らかにした。完了すれば、レノボは世界3位のx86サーバーメーカーになる。「京華時報」が伝えた。
レノボは今年1月、IBMのx86サーバー事業を買収すると発表。当時明らかにされた買収金額は23億ドル(約2512億円)だったが、このほど最終的に公表された買収金額は約21億ドル(約2295億円)となっている。このうち18億ドル(約1967億円)は買収完了当日に現金で支払われ、残りの約2億8千万ドル(約306億円)はレノボの株式で支払われる。この取引は米国の外国投資委員会(CFIUSC)、欧州連合(EU)、中国の商務部(商務省)の認可を取得済みだ。
レノボが今回買収する業務は、System x、BladeCenter、Flex Systemブレードサーバーとスイッチ、x86ベースのFlex統合システム、NeXtScaleおよびiDataPlexサーバーと関連ソフトウエア、ブレードのネットワーキングおよび保守業務。
System zメーンフレーム、Power Systems、Storage Systems、POWERベースのFlexサーバー、PureApplication、PureDataアプライアンスはIBMが引き続き提供する。
レノボによると、IBMのx86サーバー事業のグローバルチームがレノボの企業レベル業務グループを組み込み、IBMでx86サーバー事業を率いるアダリオ・サンチェス氏もレノボのグループに加わり、企業レベルシステム業務のシニア副総裁に就任してこの事業を引き続き率いていく。第1期事業継承が行われる国・地域(主要市場の大部分を含む)では10月1日に引き継ぎが行われ、これ以外の国でも年内に引き継ぎを終えるところがほとんどだ。ごく一部の国でのみ、2015年初めに引き継ぎが行われる予定だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月30日