中国の若者の間では近年、1が4つ並ぶ11月11日が「独身の日」として盛り上がりを見せている。今年も同イベントを目前に控え、独身を代表する作家の張一一がこのほど、「中国で最も未婚者が多い職業11」を発表。作家や歌手、アナウンサー、弁護士、コック、記者、スチュワーデスなど、体裁のいい職業が並び、ネットユーザーらの間で話題になっている。中国経済網が報じた。
未婚者が最も多い職業トップは作家
「2014年中国独身調査報告」によると、電子化が進む現代、「書籍」に変わって「携帯」が、多くの人の気晴らしの方法になっている。中国で長年続いた「ただ読書のみが尊く、それ以外は全て卑しい」という時代はもう過去のものになっている。張一一は、「現在、何かを書くことで、自分や家族の良い生活の質を保っている人は少ない。浮ついた今の社会では、読書が好きな若者が少なくなり、『家に閉じこもっている』作家が、結婚相手を見付けられないのは至極普通のこと」との見方を示す。
歌手やスチュワーデスが出稼ぎ労働者と同列に
都市化が進む中、仕事を求めて大都市に住む出稼ぎ労働者は、マイホームを買う余裕などなく、結婚相手を見付けることが難しい。また、たとえ結婚していても、長期間に渡って別居生活を送り、春節(旧正月)にのみ帰宅するという暮らしのため、「独身」となんら変わりない出稼ぎ労働者も多い。そのため、未婚者の多い職業第2位に「出稼ぎ労働者」が入っているのは当然のことだ。あこがれの職業でもあるスチュワーデスが11位に入っていることについて、張一一は、「空にいる時間が長く、仕事も大変。乗客との触れあいも一瞬のことでしかなく、なかなか出会いがない。それでも、若くて、美しいスチュワーデスが独身を脱出する可能性は、他の職業よりも高い」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月6日