石油製品の価格決定メカニズムは「10営業日に一度調整」が原則で、28日午後12時に国内の石油製品価格は再び調整周期を迎えることになる。国際原油市場は反転上昇の動きをみせているが、このたびの価格調整では引き下げが避けられないとみられ、国内石油製品価格調整の歴史における連続引き下げ記録をうち破り、9回連続引き下げという新記録を達成する見込みだ。中国新聞網が伝えた。
今回の価格計算周期において、27日に石油輸出国機構(OPEC)がオーストリアの首都ウィーンで行う閣僚級会議の様子見のムードを受け、国際原油価格は上昇と低下を繰り返している。先週にはOPECが生産を減らして価格を維持しようとするのではないかとの見方が市場に広がったため、原油価格はしばらく上昇した。21日には2カ月ぶりに週間の価格が上昇し、ブレント原油先物価格が再び1バレルあたり80ドル(1ドルは約117.6円)台に乗った。
その後、サウジアラビアが27日からの閣僚級会議に先立ってロシア、ベネズエラ、メキシコと行った会談では減産の合意が得られず、国際原油先物価格は大幅な下落が続いた。北京石油取引所が提供するデータによると、25日までにニューヨークWTI原油先物価格は1.69ドル値下がりして1バレルあたり74.09ドルになり、低下幅は2.23%で、4年ぶりに安値を更新した。ブレント原油先物価格は1.35ドル値下がりして同78.33ドルになり、低下幅は1.69ドルだった。
とはいえこのたびの価格計算周期の原油価格の変化率はマイナス方向の動きを続けており、分析によると、今回が引き下げ調整になるのは避けられないことだという。多くの分析機関を取材したところ、各機関が予測する調整の数値にはばらつきがあったものの、引き下げ調整になるとの見方では一致していた。北京石油取引所はこのたびの調整での引き下げ幅は1トンあたり約160元(1元は約19.2円)になると予測し、北京金銀島ネットワーク取引所は同230~250元前後と予測する。具体的な数値は国家発展改革委員会の28日午後の発表を待たなければならない。
卓創資訊の孟鵬アナリストは今月17日、「今日は(価格計算周期の)8日目の営業日で、国際原油価格が今後2日以内に大幅に上昇することはあり得ないとみられる。よって国内の石油製品価格の調整が『9回連続の引き下げ』になることは避けられない」と述べた。
さきに国内石油製品価格は調整史上初の「8回連続引き下げ」となった。今回も引き下げになれば、記録は塗り替えられることになる。また年初以来、国内石油製品価格は12回の引き下げ、4回の引き上げ、6回の据え置きが行われている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月27日