2014年12月4日  
 

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人民網日本語版

書評『習近平氏、国家統治を語る』 (3)

――ヘルムート・シュミット(元ドイツ首相)

 2014年12月04日10:19

第二次大戦後、西欧諸国は中国に対して徐々に比較的理性的な態度をとるようになった。ユーラシア大陸はまず経済の分野でしだいに接近を果たした。今では、EUは中国の最大の貿易パートナーであり、中国はEUの第二の貿易パートナーである。中国・ドイツ関係も有史以来最も良好な時期にある。

しかし、私がずっと残念に思っていたのは、中国の上層指導層の欧米に対する理解のほうが常に欧米の中国に対する理解より多いということだ。習近平主席のこの新しい著作の刊行はこのような現状を変える有益な試みの一つである。本書は外国の読者に、中国の指導者がどのような哲学に従っているのか、中国の向かう方向はいかなる戦略方針に基づいているのかを教えてくれる。これで、世界はよりよく中国の発展、特に中国の内政・外交政策を調べ、理解することができる。習近平主席は中華民族の復興という中国の夢を実現することを希望している。中国はそのためには必ず自らの道を見出し、再び世界の強国とならねばならない。このような本は外国の読者が客観的、歴史的、多角的に中国を観察し、よりよく中国を理解し、より全面的に中国を認識する助けとなる。欧米諸国はたびたびせっかちになって、中国および中国の指導者の面前で教師の役目を演じようとする。人に教えようとするこうした態度は往々にしてその傲慢さゆえに壁に突き当たる。欧米諸国はもう少し気を利かせて一歩退き、公平な競争に役割を委ねるべきなのかもしれない。

「チャイナネット」 2014年12月4日


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