中国の文化部(省)はこのほど、わいせつな内容や賭博の情報など、違法な内容を含むサイトを取り締まるキャンペーンを実施し、処罰対象となった21サイトを2日に発表した。深セン市騰訊計算機系統有限公司の「騰訊動漫」や、中国電信株式有限公司・家庭顧客事業部の「愛動漫」など、アニメ関連のサイトも処罰対象となっている。北青網が報じた。
今回、重点的に取り締まられたのは携帯のゲームプラットホームやアニメサイトが提供している作品。過激で暴力的な内容のほか、違法すれすれのみだらな内容が含まれ、社会の風紀を明らかに乱し、公序良俗に反していた。
関連の統計によると、処罰対象リストの上位に挙げられているサイトのアニメ関連の商品は、数千から数万件に上り、その伝達速度や影響力、市場化の程度は、オフライン商品をはるかに上回っている。
文化部文化市場司の担当者によると、ネットアニメの「尸兄」や「画皮」、「ビキニ島」、「はぐれ勇者の鬼畜美学」、「姐姐妹妹一起上」、「湿妹」、「澡堂物語」などは、過激で暴力的な内容やみだらで低俗な内容が含まれている。コメント欄を設置しているサイトもあり、ネットユーザーがアニメに関するコメントを書き込むことができるものの、内容に対する制限やフィルターが設置されておらず、低俗なサイトの内容と同じく、コメントも低俗で露骨になっている。そして、同じ作品を見たネットユーザーがコメントを見た後、互いに助長し合うようにコメントが過激になっている。ネットアニメは主に未成年者を対象としているため、低俗な内容は若者の健全な成長に悪影響を及ぼす。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年12月4日