改革開放がスタートしてからの30数年間に、中国の人々は一攫千金の機会に何度も何度も直面してきたが、チャンスを大胆につかんだ人はごくごく少数に限られる。この勇気ある人たちは一夜にして巨万の富を築き、改革開放で真っ先に豊かになった。
すぐに失われてしまう一攫千金のチャンスに向けて、心の準備はできているだろうか。これまでのチャンスを振り返ってみよう。
▽90年代初め 株式の購入承認証が発行された頃
当時は株式が発行されたばかりで、ほとんどの人は新しいものに手を出したがらなかった。株式の購入を後押しするため、政府は公的文書を発行して、一人当たりの割当をうち出すことさえして、各機関・会社の幹部に率先して株を買うよう要求した。その後、ほとんどの株式が上場するやいなや急騰し、一番初めに投資した人の多くが一夜にして百万元や1千万元の資産をもつ大富豪に生まれ変わった(現在の1元は約19.6円)。