在日本中国大使館の韓志強臨時代理大使が9日、日本青年会議所が開催した「日中友好の会」年次総会に招かれて出席し、中日関係についての講演を行った。同総会には同会議所日中友好の会会員や企業、報道関係者約80人が出席した。在日本中国大使館の公式サイトが伝えた。
講演で、韓臨時代理大使は、近年の中日関係の経緯や中日両国政府が11月に発表した両国関係改善に向けた四つの原則的共通認識(合意)の内容と意義を説明し、「中日関係が困難な局面に陥ったことの理非曲直ははっきりしている。先ごろ、中日両国政府は多くの話し合いを経て、両国関係の適切な処理と改善について四つの原則的共通認識に達し、歴史や釣魚島(日本名尖閣諸島)など両国関係に影響を与えている政治的障害・問題を克服するべく原則と方向性を明確にした。中国の習近平国家主席は、要請に応じてアジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議に出席していた安倍晋三首相と会談した。中日間で2年余り緊張が続いていた局面は転機を迎え、両国関係は改善の方向へ重要な一歩を踏み出した」と述べた。
また、「中日関係は容易に改善できるものではない。両国関係を長く安定させるには、両国政府がより一層の努力を払い、四つの原則的共通認識を守り、しっかり実行に移し、すでに確定した関連の政治原則と精神に従って、重大でデリケートな問題を適切に処理するだけでなく、民間の友好の力を十分に発揮させる必要がある」とした。