外科手術ロボット、中国でも普及

外科手術システム「ダヴィンチ」は、ハイレベルロボットプラットフォームで、低侵襲の方法により複雑な外科手術を実施する。同システムは外科医制御台、ロボットアーム、画像化システムという3つの部分によって構成される。手術の際、外科医は制御台の前に座り、指を装置の中に入れ、コントローラーを使いロボットアーム先端の動作を遠隔操作する。医師の手の動きはコンピュータシステムによる「ブレ補正」を経るため、より正確な操作が実現する。さらにディスプレイ上で拡大可能な3D高画質映像により、医師の手と目の機能が最大限に引き出される。ロボットアームは人の手の限界を超えた動作が可能で、まるで8本の足を持つタコのようだ。湖北日報が伝えた。

同済病院の徐永健院長は、「開腹手術から腹腔鏡低侵襲手術への変化が革命だとするならば、腹腔鏡手術からロボットへの変化も重大な技術改良と言える。出血量が少なく回復が早いという特徴から、ロボット手術は低侵襲の腹腔鏡手術よりも先進的な手術方法になる。先進国では一般外科、胸部外科、心臓外科などの手術に幅広く活用されている」と説明した。2014年7月末時点で、全世界の手術ロボット設置台数は3079台に達し、うち中国大陸部が18台となっている。（編集YF）

「人民網日本語版」2014年12月23日