通年目標の達成の見込みが高い自動車メーカーもある中、日系の自動車メーカーは年末になっても苦戦を強いられている。中国経済網が伝えた。
自動車メーカー各社が発表した11月の販売データによると、スズキとトヨタを除いて、日系自動車メーカーの販売量はいずれも不調で、本田や日産の販売量の減少は10%前後に及んだ。年初から11月までの累計販売台数から見ても、日系メーカーの業績は楽観を許さない状況となっている。
これと比べると、ドイツ系とフランス系のブランドは好調で、年初から11月までの市場シェア成長率でその他をリードしている。
業界関係者の分析によると、日系ブランドの販売量の減少には複数の原因がある。日系自動車メーカーはここ最近、新製品の投入を強化しているが、急成長しているSUV市場では、米国系・韓国系・フランス系のメーカーと比べて発展が速いとは言えない。日系ブランドの今年の新製品はセダンの分野に集中しているが、この細分市場は現在、空前の競争激化の状況を呈しており、販売量の拡大を引っ張る力には限りがある。また「三銃士」(カムリ、ティアナ、アコード)と言われるような日系自動車のスター商品の人気も色褪せており、日系車のブランド力が低下していることがわかる。日系自動車メーカーは、新製品を打ち出すだけでなく、さらに深いレベルの問題を反省する必要があるかもしれない。
▽日系メーカーの不振顕著に
現在、中国の自動車消費市場の局面には静かな変化が起こっている。合弁企業のうち、ドイツ系と米国系は依然として市場をリードしているが、日系自動車メーカーは、2012年に遭遇した市場の大きな落ち込みからなかなか立ち直れずにいる。日系3大メーカーであるトヨタ・本田・日産の中国での業績は明らかに不調に陥っている。
公式データによると、1月から11月までの日産の中国での累計販売台数は110万台で、昨年同期から1.7%のわずかな増加となった。だが日産の中国での引き渡し台数は11月、前年同期比11.8%減の11.62万台で、連続5カ月の減少となった。
本田の11月の中国での販売台数は前年比12%減となり、1月から11月までの累計販売台数も前年比で減少している。トヨタの状況はわずかに良好で、11月の販売台数は前年同期比2.9%増の9.23万台、1月から11月までの累計販売台数は同比12.2%増の90.7万台だった。