釣魚島(日本名・尖閣諸島)は中日間で最も敏感な問題であり、日本メディアは片時も忘れずにこの話題をめぐって煽動的報道をしている。共同通信社は21日「中国軍が釣魚島近くの南キ列島で軍事基地建設に着手」との見出しの記事で「中国軍が浙江省南キ列島で軍事基地の建設に着手した」「南キ列島は釣魚島から約300キロ北西にある」と報じた。(文:王徳華・中国青年網特約論説員。中国青年網掲載)
実は地図を見てみれば分かるのだが、南キ列島は浙江省浙江省鰲江の河口から30カイリ離れた東中国海にあり、鰲江港から56キロ、台湾島から約150キロ離れている。これが釣魚島の近くなのだろうか?共同通信社の見出しはなんと煽動的なことか。ネットユーザーは日本メディアの魂胆に「300キロでも釣魚島の近くなのか?それなら(山東省の)威海に基地を建設したら東京の近くだと言うのか?」と不満の声を大いに上げている。
日本の政治屋も日本メディアと二人羽織を演じ、互いに呼応。菅義偉官房長官は22日の記者会見で「中国は東中国海など周辺の海空域で活動を急速に拡大、活発化している。政府は引き続き動向を注視する」と表明した。日本メディアによるこのように露骨で幼稚な中国の脅威の誇張が、日本高官の「注視」を招くとは、この報道の動機に疑念を抱かざるを得ない。
日本メディアは色眼鏡で中国を敵視し続けている。少し前に日本メディアは「日本が中日首脳会談を求めて中国側から叱りを受ける」「安倍首相、北京で習近平主席から終始冷遇」「中国側が77年の節目に全国規模の記念式典、『反日宣伝』活動を展開」などと煽動的報道を行い、安倍首相が釣魚島問題などで中国に譲歩することに反対する国内世論が非常に強くなる事態を招いた。
日本の最近の世論調査では、日本国民の8割以上が中国に「親近感を抱いていない」。これは日本メディアが中国の脅威を長々と騒ぎ立ててきたことの「功労」と言わざるを得ない。