〇深読み「帰省切符の入手難」
「帰省切符の入手難」という問題は、長年の間、中国社会を悩ませ続けてきた。
もちろん、輸送力の増強はひとつの解決法だ。中国鉄道の総営業距離が昨年末に10万キロメートルを上回って以来、中国の鉄道建設事業は、ずっと「追い越し車線」を突っ走っている。全国列車運行ダイヤの今年2回目の改定が今月10日に実施され、高速列車の運行範囲が28省(自治区・直轄市)に拡大された。これにより、甘粛、貴州、青海、内モンゴルなどの地域が、「高速列車が走行していない」時代に別れを告げた。
国家発展改革委員会(発改委)も、数多くの鉄道インフラ建設プロジェクトを続々と承認しており、今後の輸送力拡大は大いに期待される。例えば、10月16日から11月5日の21日間の間に、発改委は鉄道16路線や空港5港を含む計21件のインフラ建設プロジェクト、投資総額約7千億元(約13兆5500億元)について意見付回答書を送り、建設を承認した。発改委が10月1日から今までに承認したプロジェクトは、空港、鉄道、道路、都市鉄道など計43件に達した。
状況が確実に良い方に向かっていることは、何よりも喜ばしい。間もなくやって来る春節の民族大移動。これからも、この小さな1枚の切符は、中国人の心理と切っても切り離せないものであり続けるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年12月26日