カフェがオフィスに　北京中関村の創業カフェ人気

2014年12月26日午後6時ごろのガレージ・カフェは、カフェをオフィスとして利用する創業者で満席状態

創業を目指すものの、「資金・人脈・経験」いずれもゼロの場合、一体どうすれば良いのだろう？

中関村で創業を志す多くの若者にとって一番の悩みの種となっているこの問題は、「コーヒー1杯」で解決できそうだ。

【「創業」と「投資」をテーマとしたカフェ】

ガレージ・カフェは、今、中関村で最も注目されているカフェのひとつ。1杯20元（約380円）のコーヒーを注文すれば、終日店内に座り、1Gの高速インターネット環境を享受できる。もちろん、人気の理由はこれだけではない。ガレージ・カフェに人気が集まるのは、美味しいコーヒーが飲めるからではない。さらに言えば、コーヒーが目当てで来る人など、ほぼ皆無だ。

ネットユーザーらは、ガレージ・カフェに対し、次のようなコメントをしている。

「ふつうのカフェと違い、創業家と学生のためのオフィスのよう」

「まるで大きなネットカフェのようで、お客は全員、仕事をしている」

「毎週末には、ベンチャー企業を呼んで講座が開催され、壁には多くのビジネスパートナー募集の貼り紙があり、創業ムード満点。ベンチャー企業家の多くは、創立当初はオフィスを持つ余裕がなく、毎日ここで仕事をしている」

ガレージ・カフェ公式サイトによると、このカフェは、草の根創業者の集まる場所という。2010年、某上場企業の投資総監をしていた蘇菂氏は、毎日平均3-4件の用件を手際よく済ませてしまうと、残りの多くの時間を浪費していることに気付いた。そして彼は、創業者を集めることを思いついた。