【五輪招致が青空完全回復を後押し】
「立候補ファイル」は、国際社会に対してだけでなく、「中国の夢」を実現させたい中国国民に対する厳粛な誓約である。
近年、中国は経済が急速に発展し、工業化が加速している一方で、その「副作用」として大気汚染が深刻化している。08年の北京オリンピックや昨年11月のアジア太平洋経済協力(APEC)会議が開催された時は、大気の質を改善させるべく、さまざまな対策が講じられ、「青空」を実現したものの、一時的なものにすぎないため、「五輪ブルー」や「APECブルー」などと揶揄する言葉が話題となった。
「中国の夢」には、その「青空」を恒久的なものにし、国民の健康を念頭に置いた持続可能な発展を実現することが含まれている。この点、北京冬季五輪の招致もこれに一役買うことになるだろう。すでに北京が一連の大気汚染対策を打ち出したほか、北京・天津・河北省の一体化の推進計画などにおいても、北京と張家口による冬季五輪招致と開催が、全体的な産業構造の調整や地域分業協力などの戦略に盛り込まれることになる。
「立候補ファイル」は、国民が一心に期待している大気汚染の改善を、解決すべき重要な問題として取り上げている。北京が既に制定している大気汚染改善計画も、「立候補ファイル」に盛り込まれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年1月9日