各車両の乗客のお湯のポットを配る鄭文丹さん
【体格条件:身長165センチメートル以上】
鄭さんによると、彼女が所属する石家荘旅客輸送区では、「高姐」選抜時に、年齢20歳前半、身長165センチメートル以上、容姿端麗、一定レベル以上の普通語(標準語)・英語の技能など、厳しい条件が設けられている。石家荘だけに限らず、どの旅客輸送区でも、同じような厳格な基準があるという。
だが、これだけでは終わらない。鉄道部門は、彼女らのマナー・立居振舞いについても規範化している。鄭さんは、「立ち方」「座り方」「しゃがみ方」、さらには「起立時の両脚の位置」「手のひらの重ね方」など、「高姐」の研修時に学んだ「立ち居振る舞いの基準」を実演してくれた。
【技能:人命救助講習を受講】
高速鉄道列車で乗客が突然病気になった場合でも、「高姐」は慌てることなく対処できる。鄭さんによると、「高姐」は全員、講習を受講し、「赤十字救急法救急員」に認定されているという。彼女らは、具合の悪くなった乗客に対し、最初の肝心な時に、心肺蘇生法を行うと同時に、最寄りの駅に連絡して救急車の出動を要請し、乗客が一刻も早い救命治療が受けられるよう尽力する。