北京鉄道局は9日、河北省三河市の燕郊鎮から北京の職場に通う通勤客にさらなる便宜を図り、燕郊・北京両地の住民によりスピーディかつ便利な輸送サービスを提供する目的で、今月12日から、燕郊駅-北京駅快速臨時列車を運行すると発表した。京華時報が伝えた。
北京より住宅価格が格段に安いことから、「北京の賃貸族」が燕郊にマイホームを購入するケースが増えている。燕郊経済技術開発区の主要居住人口は計30万人を上回り、その半数以上が北京に通勤している。北京と燕郊との間には、930系統や938系統などの路線バスが走っているが、連日超満員状態で、燕郊に住み北京で働く人々の需要を十分満たしていないのが現状だ。
鉄道については、今のところ、燕郊駅発北京駅着の列車は計4本あり、所要時間は約35分。だが、運行スケジュールは相当「使えない」もので、燕郊駅発が午前9時50分、午前11時14分、午後6時30分、午後8時と、住民の通勤ニーズは到底満たせない。燕郊から北京に向かう通勤客が増えるにつれ、鉄道部門は、両地を結ぶ通勤快速列車の増発を検討、毎日朝夕の通勤ラッシュ時に北京駅と燕郊駅に停車する列車を増発する運行ダイヤを組んだ。今回新たに増える通勤快速は、午前6時台に燕郊駅を出発し、午前7時15分頃に北京駅に到着、所要時間は31分。