国際関係において内政に干渉せず、政治的条件をつけないことは、中国の基本的外交原則・伝統だ。だがこれは中国が国際問題において傍観するという意味ではなく、ましてや原則なき「お人好し」になるということでもない。国際社会における責任ある国家として、中国は国際法および広く認められた国際関係の準則に従い、原則をしっかりと持っている。中国は尽くすべき国際責任を真摯に履行し、強い責任感を持っている。一言で言えば、中国は積極的に力を発揮する国際責任観を堅持している。中国はまず、自国の事をしっかりと処理し続けている。13億人の中国が発展と安定を実現すること自体が、国際責任の履行であると同時に、国際責任を引き受けるための前提であり条件だ。次に、世界平和・安定の維持に積極的姿勢で参加し、世界の発展と繁栄を促している。中国はこの過程において排他的利益を求めず、ましてやアフリカを含む各地域、各国で派閥を組んで他の派閥を叩くことはせず、自国の意志を他国に押しつけることもしない。
南スーダン問題の調停は、中国が国際責任を履行していることの表れだ。中国の対アフリカ協力は経済・貿易・投資分野に限定されないだけでなく、アフリカの平和・和解・安全を後押しする分野へとどんどん拡大していることが見てとれる。過去2年間、中国指導者はアフリカ訪問時に、平和で安定した環境がなければ発展は語りようがないことを毎回特に強調してきた。中国はアフリカの平和・安全保障問題における取り組みを強化しており、これは中国・アフリカ協力の新たな目玉となっている。中国側は「中国・アフリカ平和安全協力パートナーシップ提言」を打ち出し、実行に移している。これにはアフリカの常備軍と緊急対応部隊の整備への支援の前向きな検討、アフリカ集団安全保障体制の構築への支持、人員訓練・情報共有・合同演習面でのアフリカとの協力拡大、アフリカの平和維持・対テロ・海賊取締り能力強化への支援が含まれる。海外で活動する中国初の非戦闘安全平和維持部隊と武器・装備携帯の安全平和維持部隊の派遣先はいずれもアフリカだった。
対アフリカ関係はすでに中国による国際責任履行の縮図となっている。総合国力のたゆまぬ増強に伴い、中国は一層の国際責任を引き受けるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月13日
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