世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ ショー(CES)」は昨年より、3D印刷の展示ブースを特設している。今年の展示ブースの面積は、昨年の倍になった。新華網が報じた。
◆食品の3D印刷が可能に
コンピュータを使い食べ物を作る時代が訪れた。これまで3Dプリンターは往々にして工業用の模型や装飾品などに使用されてきたが、今やこの技術は調理にまで活用されている。3Dプリンターの各製造メーカーは、有名な調理師、ハーシーズやバリラなどの食品会社との提携により、チョコレート、クッキー、ビスケット、キャンディなどの食品の「印刷」に挑戦している。
米スリーディー・システムズ社は昨年、砂糖を材料にしてお菓子を造形できる3Dプリンター「ChefJet」を発表したのに続き、このたびハーシーズと提携して、チョコレートを造形できる新製品「CocoJet」を開発した。同社が業務提携先としてハーシーズを選んだのは、品質の安定した、3D印刷に使えるチョコレートの原材料を確保するためだ。ハーシーズは世界に商品を供給するルートと能力を持つが、これはスリーディー・システムズが全世界に製品を販売する上で非常に重要な要素だ。